走るということと有酸素運動であるということが共通しているジョギングとランニングですが、ジョギングとランニングには目的と運動強度に違いがあります。ランニングの場合、目的はレース出場や趣味で、息がはずむまたは息切れがする程度の運動強度になります。ジョギングの場合、目的は健康増進や準備運動で、しゃべりながら走れる程度の運動強度になります。
すなわち、スピードの違いというよりは、運動強度の違いが大きいように思います。確かに走ると言っても、ジョギングとランニングでは体に与える影響も明らかに違います。したがって、走ることによるカラダへの影響もジョギングとランニングは分けて考える必要があるでしょう。
ジョギングは、健康づくりのための運動としては最適だといわれています。身体に無理なく、適度に負荷をかけることで、新陳代謝を高めるだけなく、心臓が強化され、心拍1回で流せる血液の量を増やすことができ、その結果、寿命が伸びる可能性があるというのです。
ランニングは、無理を続けると健康被害をもたらす可能性があります。例えば、スピードを上げることで、身体と心臓に強い負担をかけることになります。心臓に負担をかけ続けると、心筋梗塞のリスクを高めてしまいます。また、長時間、定期的に行うことで、疲労が蓄積されてしまい、突然の体調不良を引き起こしやすくなるといわれています。健康づくりのために走っているつもりが、気が付かないうちにカラダに大きな負担をかけてしまい、結果的にランニングによって健康を害してしまうというわけです。
しかし、実は一概にランニングが悪いとはいえないのです。結局は、ジョギングでもランニングでも、運動は無理をし続けるとカラダに悪影響を及ぼすし、適度に行えばカラダに良い影響を与えるということなのです。
これからの健康のために
・運動はカラダと相談しながら行う
・年を重ねれば重ねるほど、運動は大切だが、無理は禁物