反り腰ってなに?
皆さんは『反り腰』という症状について知っていますか?反り腰とは文字通り『腰が通常よりも反ってしまう』症状のことです。この反り腰の状態になると見た目や体調に悪い影響を及ぼします。そんな反り腰について、本記事では反り腰になりやすい人の特徴や治療について紹介していきます。『もしかして反り腰かも?』と思った方は是非本記事を参考にしてみてください。それではいきましょう。
反り腰の症状
はじめに反り腰の基本的な症状について紹介します。これらの症状に当てはまる場合、反り腰になっている可能性が高いのでチェックしてみて下さい。
壁に沿って立つと腰にこぶし大の隙間がある
壁によりかかるようにして頭、腰、くるぶしをくっつけるように立ってみてください。この時、通常であれば腰と壁の間に数センチの隙間があきます。反り腰の方はこぶし大の隙間が出来るので、隙間が大きく空いてしまっている場合、反り腰になっている可能性が高いです。
ぽっこりと下腹部が出っ張っている
反り腰になると骨盤が前に傾き下腹部がぽっこりと出てくることがあります。いわゆる『ぽっこりお腹』状態になり、痩せているのにお腹だけ出ているのが気になるという方は反り腰になっているかもしれません。
出っ尻や垂れ尻である
反り腰になり骨盤が傾くことによっておしりの位置も変わってきます。反り腰の方のおしりは『出っ尻』や『垂れ尻』状態になることが多く、見た目も悪くなってしまうのでお尻の形を気にしている方は1度反り腰を疑ってみて下さい。
太ももが張っている&太い
反り腰だと体を支えるために前モモに負荷がかかります。その結果筋肉が発達し、前モモが太くなったり張っている感じがするため『最近太ってもいないのに太ももだけが太くなった』という方は反り腰になっているかもしれません。
腰痛がある
反り腰は放置しておくと腰痛の原因になります。慢性的な腰痛に悩まされている方は自分が反り腰になっていないかチェックしてみると良いでしょう。ここまで紹介してきた症状と腰痛がある場合、その痛みの原因が反り腰である可能性があります。
反り腰になりやすい人って?
ここからは反り腰になりやすい人の特徴について紹介します。これらの生活習慣を続けていると、例え治療を受けて反り腰が治ったとしても再発してしまう可能性があります。
デスクワークなどで長時間座っている
デスクワークで毎日長時間座ることが多い方は反り腰になりやすいとされています。姿勢をよくして座っているつもりでも骨盤がまっすぐに立っていないと、座っていても腰に負担がかかってしまいます。
立ち仕事で長時間立っている
立ち仕事など長時間立つ習慣のある方も反り腰になりやすいです。特に女性だとヒールを履く必要がある場合があるので、その状態で長時間立つことによって腰が体を支えようと反り腰になってしまうことがあります。
姿勢が悪い
姿勢が悪いと反り腰になりやすいです。特に猫背やストレートネックの方は要注意で、頭や首が前に出すぎてしまったリ、姿勢が悪くなることで筋力が低下し反り腰になってしまうことがあります。
妊娠&出産経験がある
妊娠や出産によって反り腰になる方がいます。妊娠や出産は骨盤に大きな負担をかけるため、このタイミングで突然反り腰になってしまうことがあります。
育児などで前かがみになることが多い
前かがみの姿勢は重心がずれてしまうので反り腰になりやすくなります。特に妊娠&出産を経ての育児において、授乳などの前かがみ状態が続く女性の方は反り腰になりやすいので注意です。
ハイヒールをよくはく
ハイヒールは体に大きな負担をかけます。ヒールの高い靴を履くことで重心が前方向に傾き、姿勢を直そうとして腰が反ってしまします。ハイヒールを長時間履いていると外反母趾や巻き爪の原因にもなるため、毎日ハイヒールを履く習慣がある方は注意してください。
バレエや新体操をやっている
バレエや新体操をやっている方も反り腰になりやすいとされています。
反り腰は放置したら危険!
これまで反り腰について紹介してきましたが、反り腰は痛みがない場合放置しても問題ないのでしょうか?実は反り腰は腰痛などがなくても放置するのは危険だとされています。反り腰の状態が慢性的に続くことで将来的に腰痛がでるかもしれませんし、何より女性にとっては見た目の悪さから反り腰を気にする方が多いと思います。そのため、反り腰の症状がある方は出来る限り早めに治療や改善に取り組むことをおすすめします。
反り腰の治療はどこでできる?
反り腰の治療をするには大きく分けて3つの選択肢があります。
整形外科
反り腰による腰痛が酷い場合には整形外科で診察してもらいましょう。痛みが強い場合、もしかすると反り腰ではなく他の病気が原因である場合もあるため、1度は整形外科で診察してもらうことがおすすめです。もし反り腰であった場合、整形外科では痛みを一時的に和らげる注射や湿布などを処方されることがあります。ただし、原因がはっきりしていない慢性的な腰痛である場合は保険が適応されないことがあるため注意が必要です。
整骨院
整骨院では柔道整復師と呼ばれる国家資格を持った方が治療を担当します。また、多くの場合痛みに対する対処療法だけでなく、反り腰の原因である生活習慣に対する指導や今後反り腰を再発しないための体作りをサポートしてくれるため、根本から反り腰を治したい方におすすめです。整骨院によっては骨盤矯正などのメニューが充実していることがあるため、反り腰治療に強そうな整骨院を調べていくと良いでしょう。
整体やマッサージ店
整体やマッサージ店は基本的に資格がなくても施術を行えるため、治療というよりはリラックス目的での活用がおすすめです。そのため、反り腰を本格的に直したい場合には整形外科か整骨院での治療をメインで行う方が良いでしょう。反り腰症状が治った後のメンテナンスであったり、日々のストレスを緩和する目的であれば整体やマッサージ店の利用はおすすめです。
反り腰の治療期間
反り腰の治療には時間がかかります。症状がかるく早く治る方でも約2か月、症状が重く慢性的な反り腰になっている方だと約1年かかる方もいます。反り腰は症状が長引けば長引くほど、腰痛や見た目の問題が悪化してきますので早いうちから治療に取り組むことがおすすめです。
自分でできる簡単反り腰改善ストレッチ
最後に、反り腰改善に役立つ簡単なストレッチを紹介します。それは『キャットストレッチ』と呼ばれるもので、四つ這いになり肩の下に手、股関節の下に膝がくるようにしたら腹式呼吸で大きく息を吸い、口からゆっくりと息を吐いてお腹をへこませる方法です。これを毎日やるだけでも反り腰の改善に役立ちますので、是非活用してみてください。
まとめ
いかがでしたか。反り腰は知らず知らずのうちになっていて、お腹やお尻の形に影響を及ぼしたり腰痛を引き起こしたりする厄介な症状です。もしも反り腰に悩まされている方は、本記事を参考に治療や改善に取り組んでみてください。